「浮気調査は探偵、信用調査は興信所」——そんなイメージを持つ方は少なくありません。しかし、現在の日本の法律上、興信所と探偵の間に明確な違いはほとんど存在しません。両者はいずれも同じ「探偵業法」の下で営業しており、業務内容も料金相場も基本的には同じです。では、依頼先はどのように選べばよいのでしょうか。
この記事では、興信所と探偵の歴史的な成り立ちから、現在の法的な位置づけ、料金体系の違い、そして目的別の使い分けまでを、警察庁などの公的データを交えて解説します。
「浮気調査は探偵、信用調査は興信所」——そんなイメージを持つ方は少なくありません。しかし、現在の日本の法律上、興信所と探偵の間に明確な違いはほとんど存在しません。両者はいずれも同じ「探偵業法」の下で営業しており、業務内容も料金相場も基本的には同じです。では、依頼先はどのように選べばよいのでしょうか。
この記事では、興信所と探偵の歴史的な成り立ちから、現在の法的な位置づけ、料金体系の違い、そして目的別の使い分けまでを、警察庁などの公的データを交えて解説します。
結論から言えば、現在の日本では興信所と探偵に法的な違いはありません。2007年(平成19年)6月に「探偵業の業務の適正化に関する法律(探偵業法)」が施行されて以降、他人の依頼を受けて特定人の所在・行動について面接・尾行・張り込みなどの方法で調査し、その結果を報告する業務は、すべて同じ「探偵業」として扱われます。
興信所も探偵事務所も、営業を始める前に営業所を管轄する都道府県公安委員会(実際には警察署経由)へ探偵業開始届出書を提出する必要があります。名称が「◯◯興信所」であっても「◯◯探偵社」であっても、法的な位置づけと守るべきルールは同一です。
以前は、届出をすると公安委員会から交付される「探偵業届出証明書」を営業所内に掲示・提示することが求められていました。しかし、2024年(令和6年)4月1日施行の探偵業法施行規則の改正により、この届出証明書の交付・掲示制度は廃止されています。
現在は、事業者が自ら作成した「標識」を営業所の見やすい場所に掲示するとともに、原則として自社ウェブサイトにも掲載することが求められています(従業者が5人以下の場合など、サイト掲載が免除されるケースもあります)。標識には氏名または名称、届出年月日、届出書の受理番号などが記載されます。
依頼先の適法性を確認する際は、旧来の「届出証明書番号」ではなく、この標識に記載された受理番号や、公式サイト・営業所での標識掲示の有無をチェックしましょう。
警察庁の統計によると、令和5年(2023年)末時点での全国の探偵業届出数は 7,027件 で、近年は横ばい〜微増傾向で推移しています。※直近年(令和6年末)の確定値は本記事執筆時点で一次資料による裏取りができていないため、最新の数値は警察庁公表資料でご確認ください。この数字には興信所を名乗る業者も探偵事務所を名乗る業者もすべて含まれています。
かつては、両者に業務上の棲み分けがありました。
この歴史的背景から、「興信所=法人・信用調査」「探偵=個人・浮気調査」というイメージが今も残っています。しかし探偵業法の施行によって垣根がなくなり、現在は興信所が浮気調査を行い、探偵事務所が企業の信用調査を扱うことも一般的です。
なお、企業の与信管理で有名な「帝国データバンク」は、探偵業ではなく信用調査(企業情報サービス)を専業とする会社であり、本記事で扱う探偵業法上の「興信所」とは別カテゴリの事業者です。名称が似ていても業態が異なる点に注意しましょう。
名称による料金差はありません。料金の違いは「各事務所の料金体系」によって生じます。探偵・興信所の料金プランは大きく3つに分けられます。
| 料金体系 | 仕組み | 費用目安 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| 時間制(時間料金型) | 調査員1名あたりの時間単価×人数×時間 | 1名あたり 7,000〜15,000円/時 | 調査対象の行動パターンが読めている場合 |
| パック制(定額型) | 一定時間・回数分をまとめた定額。諸経費込みが多い | 20万〜60万円前後 | 何度か調査が必要な浮気調査など |
| 成功報酬型 | 証拠が取れた場合のみ費用が発生(着手金+成功報酬の併用型も) | 着手金 0〜10万円 +成果報酬 | 証拠が取れるか不安な場合 |
例えば行動調査(浮気・不倫)は10万円台〜、信用調査(結婚前など)は15万円台〜が一つの目安です。出張費・車両費・報告書作成費などの諸経費を一律料金に含める「明朗会計」を掲げる事務所もあれば、時間制で基本料金を低く見せる事務所もあります。
各事務所が公表している料金は改定される場合があるため、契約前に必ず最新の見積もりを取得してください。同じ「浮気調査」でも料金体系の設計次第で総額は大きく変わります。名称ではなく、料金プランの中身と諸経費の扱いを比較することが重要です。浮気調査の費用相場について詳しくは浮気調査の費用と慰謝料請求ガイドも参考にしてください。
時間制の場合、基本料金は安く見えても、交通費・車両費・機材費・報告書作成費などが別途加算され、最終的な支払額が想定を大きく超えるケースがあります。近年は依頼者の不安を解消するため、追加請求のない「完全パック料金」や、証拠が取れなければ費用が発生しない「完全成功報酬型」を採用する業者が増えています。契約前に、見積もりに含まれる範囲と含まれない範囲を必ず確認しましょう。安さ重視で比較したい方は浮気調査が安い探偵事務所ランキングも参考になります。
興信所と探偵の名称に違いがない以上、選ぶべきは「その事務所が何を得意としているか」です。以下の観点で使い分けるとよいでしょう。
時間制と成功報酬型の複数プランを用意し、離婚に向けた証拠集めに対応。
おすすめポイント
浮気・不倫の証拠収集、素行調査、家出人・行方不明者の捜索などは、尾行・張り込み・撮影といった現場力が問われます。チーム制による調査体制を敷き、行動調査に高い専門性を持つ事務所が向いています。浮気調査や素行調査を検討している方は、行動調査の実績が豊富な事務所を選びましょう。
企業のコンプライアンス意識の高まりを背景に、中途採用候補者のバックグラウンドチェック、取引先の反社会的勢力チェック、社内の情報漏洩・内部不正調査といった法人案件が伸びています。これらはデスクリサーチや聞き込み、データベース照合など、伝統的な「興信所」の得意分野に近い調査です。企業調査・信用調査を依頼する場合は、法人案件の実績が豊富な事務所を選ぶと安心です。
結婚相手やその家族の身元・経歴・借金の有無などを確認する結婚前調査は、個人の信用調査にあたります。行動調査と資料調査の両方が絡むため、両分野に対応できる総合的な事務所が適しています。
名称にとらわれず、実力と信頼性で選ぶための手順を紹介します。
浮気の証拠収集なのか、企業の信用調査なのか、人探しなのかを整理する。目的によって得意な事務所が異なる。
公安委員会への届出があるか、営業所や公式サイトの標識(届出書の受理番号を含む)を確認する。無届業者は避ける。
最低2〜3社に相談し、料金体系・諸経費の扱い・調査手法を比較する。無料相談を活用する。
料金総額、追加費用の有無、調査内容、報告書の形式、中途解約の条件を書面で確認してから契約する。
興信所・探偵のいずれに依頼する場合も、探偵業法で定められた「重要事項説明書」と「契約書(書面交付)」を受け取ることが法律上義務づけられています。以下のチェックリストを活用して、トラブルを未然に防ぎましょう。
標識(届出書の受理番号)を確認したか
2024年4月以降、営業所への標識掲示と原則として自社サイト掲載が求められている。
料金総額と追加費用の有無を書面で確認したか
諸経費が基本料金に含まれるか、別途加算かを明確にする。
重要事項説明書を受け取ったか
探偵業法で契約前の交付が義務づけられている。
中途解約時の返金条件を確認したか
調査中止時の精算方法をトラブル防止のため確認する。
報告書の形式とサンプルを確認したか
裁判で使える証拠になるか、写真・時系列の記載を確認する。
警察庁は毎年、探偵業法違反に基づく行政処分(指示・営業停止・廃止命令)の件数を公表しています。届出をしていない無届業者や、契約書面を交付しない業者、違法な手段(不法侵入・GPSの無断設置など)で調査を行う業者は、依頼者自身がトラブルに巻き込まれるリスクがあります。
適法な事業者かどうかは、営業所や公式サイトに掲示された標識(届出書の受理番号を含む)の有無で確認できます。GPSを用いた調査の適法性についてはGPS調査のページも参照してください。位置情報の取得は、対象車両の所有関係や設置場所によって適法・違法が分かれるグレーゾーンが多いため、法令の範囲内で対応できる事務所を選ぶことが重要です。
興信所と探偵は、歴史的には「企業の信用調査」と「個人の行動調査」という棲み分けがありましたが、2007年の探偵業法施行以降、法的にも業務内容にも明確な違いはなくなりました。料金差も名称ではなく、時間制・パック制・成功報酬型といった料金体系の違いによって生じます。
また、2024年4月の制度改正により、旧「探偵業届出証明書」の掲示制度は廃止され、現在は事業者自作の標識の掲示と自社サイト掲載が求められています。適法性は標識と届出書の受理番号で確認しましょう。
依頼先を選ぶ際は、名称ではなく「得意分野(個人向けか法人向けか)」「料金プランの中身」「届出・標識の有無」「実績とアフターケア」を軸に比較してください。複数社から見積もりを取り、契約書と重要事項説明書の内容を丁寧に確認することが、後悔のない依頼への第一歩です。
名称による料金差はありません。料金は各事務所が採用する料金体系(時間制・パック制・成功報酬型)によって決まります。時間制は1名あたり7,000〜15,000円/時、浮気調査のパック制は20万〜60万円前後が目安です。同じ調査内容でも事務所ごとに総額が異なるため、複数社から見積もりを取り、諸経費を含めた総額で比較することをおすすめします。
いいえ。探偵業法施行後は名称に関わらず両者が同じ業務を扱えるため、探偵事務所でも信用調査に対応する場合があります。ただし法人向けの信用調査はデスクリサーチや聞き込みなどの専門性が問われるため、法人案件の実績が豊富な事務所を選ぶことが重要です。
無届業者への依頼は、違法な調査手法(不法侵入やGPSの無断設置など)に巻き込まれるリスクがあり、収集した証拠が裁判で無効になる可能性もあります。営業所や公式サイトに標識(届出書の受理番号を含む)が掲示されているかを確認し、適法に届出をしている事務所を選びましょう。
2024年4月1日施行の制度改正により、公安委員会が交付する「探偵業届出証明書」の交付・掲示制度は廃止されました。現在は事業者が自ら作成する『標識』を営業所に掲示し、原則として自社ウェブサイトにも掲載することになっています(従業者5人以下等は掲載免除のケースあり)。適法性は標識に記載された届出書の受理番号などで確認してください。
この記事はAI(Claude)を活用して作成され、編集部が内容を確認・編集しています。
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